日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2022年7月31日オンラインで効果的な話し方とは?



★オンラインで心がけていること


オンラインでのミーティングやセミナーは、ビジネスシーンにすっかり定着した感があります。しかしながら、オンラインで話すのは苦手だ、という人も多いようです。その原因は様々ですが、「参加者がよそよそしい感じがして話しづらい」「発言しても誰も聞いてくれていないように感じる」「人の発言と重なってしまうことがあり、話すタイミングがつかみにくい」などが主なものとしてあげられるでしょう。このようなことから、オンラインではついつい、おとなしい雰囲気になってしまうことが多いようです。実は私も以前からオンラインでは話しにくいと感じていました。そして最近、私はこのように考えています。
「オンラインミーティングやセミナーが盛り上がらない原因は、私がおとなしくしているからだ。職場と同じくらい仕事スイッチを入れて、職場にいる時以上に大げさに振る舞おう!」と。





★職場と同じテンションで話す


私たちは職場ではビジネスマンという意識が少なからず働きますが、オンラインでは自宅でいることか多く、また画面を見ながらなのでテレビを見ているようなお客様感覚になりがちです。つまり、職場のような仕事スイッチが入った状態にはなりにくいのです。オンライン参加者全員がそういう状態だと、気の抜けたミーティングになってしまうのも無理はありません。ならば、オンラインで話す時でも職場と同じかそれ以上のテンションで話そう。そう思ったのです。



★自分という役を演じる


私は職場でのテンションは、ある種「横田章剛」という役を演じている、という感覚に支えられています。少し前に、テレビで矢沢永吉さんのエピソードを紹介していました。ある番組でアナウンサーが矢沢さんに、「今もし死んで天使が迎えに来たら、その天使になんて言われたいですか?」と質問しました。矢沢さんはすかさず、「決まってるよ、お疲れさん、矢沢永吉って役はどうだった?って訊かれたいね」と答えたそうです。私は、矢沢さんは自分の好きな音楽を自由奔放にやっている、というイメージを強く持っていました。ところが、その矢沢さんが「矢沢永吉という役」を演じている、と言ったのです。これは私にとって、とても印象に残る言葉でした。


また、別の番組で歌手の松任谷由美さんが、インタビューの中で、「だって~、私はそういう商品だから・・・」と言っている場面がありました。私はその言葉にもハッとしました。松任谷さんも、自分が好むと好まざるとに関わらず、世間が認知している「松任谷由実」という偶像を演じているのです。


考えて見ると、私たちもそれぞれの立場で「私という役を演じている」側面があります。
・日本話し方センターの代表という役
・アタックスのグループサポート本部メンバーという役
・家庭での夫、父親という役
これらの役をそれぞれに演じています。だから、家にいる時と職場にいる時とでは態度も話し方も表情も違います。



★オンラインでも自分を演じる


そう考えると、オンラインで話す場合は、自分の言いたいことを伝える役を演じている、という意識を持つ必要がありそうです。人に話をするということは、聞き手に何か伝えたいはずです。その際には、一人静かに事務仕事をしている自分とは違うテンションやパフォーマンスで話をしないと、聞き手には伝わりません。実際、日本話し方センターの講師の中には、「スピーチをする時はスピーカーという役を演じる気持ちで話してください」と伝えている人もいます。人に何かを伝えるには、それなりのインパクトが必要です。そのインパクトを出すためには、あえて普段の自分を捨てて、その場面に相応しい役を演じることも必要なのです。
皆さんもオンラインではぜひ、普段とは違う自分を演じてテンションを上げてみてください!



★ベーシックコースで学びませんか?


日本話し方センターのベーシックコースでは、スピーチ実習を通してインパクトのある、相手に伝わる話し方をご指導しています。そこには、自分の殻を破って、自分という役を演じることも含まれています。ぜひ無料体験教室に参加して、その実際をお確かめください!

>横田章剛のブログTOP